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DRBD9環境をdrbdmanageを使って簡単構築 #1(インストール編)

DRBD9が9.0.2になりdrbdmanageも0.96になったので、改めて構築した際のメモ書きです。
DRBDのバージョンは9.0.2になりましたが新機能などは無くバグ改修などが中心のバージョンアップとのことです。

#1はひとまずDRBD9とdrbdmanageをインストール手順になります。

環境

今回構築した環境の各バージョンは以下になります。

ソフトウェア バージョン
CentOS 7.2
DRBD 9.0.2
drbdmanage   0.96  

構築構成

3台のサーバを構築しそれぞれをDRBD9でリアルタイムに同期します。インストールは3台全てで実施します。
本ページは以下の構成を前提とします。
f:id:smile_0126:20160610104528p:plain
r0とr1はリソースを表しています。DRBD9ではリソースの移動が容易になりました。仮にdrbd9-3のサーバを入れ替えするとなった場合に一時的にリソースをdrbd9-1に移動して、入れ替え後にリソースを戻すといったことが可能となりました。

drbdctlはdrbdmanageで3台のサーバを管理しますがコントロールの役目を持たせるサーバに設定します。

drbdmanageって?

drbdmanageは簡単にいうとDRBD環境を構築するためのツールです。DRBDバージョン8では設定ファイルを用意する必要がありましたがdrbdmanageを使うことによりコマンドで環境を構築することができます。厳密に言えばコマンドを実行することで設定ファイルが自動的に作られます。

事前準備

事前準備として以下を実施します。

  • selinuxをdisabled
  • firewalldを停止(firewalldは環境構築後に正しく設定してください)
  • 各サーバにOSインストール領域とは別にDRBD専用の空のパーティションを作成(今回はこの領域を/dev/sdb1とします)

パッケージ追加

ソースコードをコンパイルするために必要なパッケージとgit、lvmのパッケージを追加します。

# yum groupinstall -y "Development Tools"
# yum install -y libxslt pygobject2 help2man git lvm2

公開鍵作成と交換

公開鍵を作成します。drbdmanageを使う際に自動ログインが必要なために鍵交換をします。
対話式ですが、すでに何も入力せずに「Enterキー」で問題ありません。

# ssh-keygen -t rsa

次に鍵交換をします。
3台各サーバで互いに交換します。

# ssh-copy-id -i .ssh/id_rsa.pub root@<各サーバIPアドレス>

lvm作成

drbdmanageを使用して環境を構築する場合はlvm領域が必須になるためにlvm(タイプ8e)を作成します。DRBD専用に取った領域に対して以下のコマンドを実行します。
/dev/sdb1は例ですので環境に応じて読み替えてください。

# pvcreate /dev/sdb1
# vgcreate drbdpool /dev/sdb1

DRBD9インストール

DRBD9のインストールをします。ソースコードをgitでダウンロードしてコンパイルしてインストールします。

# git clone git://git.drbd.org/drbd-9.0.git
# cd drbd-9.0
# make
# make install

drbd-utilsインストール

drbd-utilsのインストールをします。ソースコードをgitでダウンロードしてコンパイルしてインストールします。

# git clone git://git.drbd.org/drbd-utils.git
# cd drbd-utils
# ./autogen.sh
# ./configure --prefix=/usr --localstatedir=/var --sysconfdir=/etc
# make
# make install

drbdmanageインストール

drbdmanageのインストールをします。ソースコードをgitでダウンロードしてコンパイルしてインストールします。

# git clone git://git.drbd.org/drbdmanage.git
# cd drbdmanage
# make
# make install


以上でインストールは完了です。

続きとなる「DRBD9環境をdrbdmanageを使って簡単構築」編は以下に続きます。
DRBD9環境をdrbdmanageを使って簡単構築http://ksawada.hatenablog.com/entry/2016/06/13/154411

Bacula-Web7.1.0がリリースされました。

Bacula-webはBaculaのWebツールです。 Baculaのレポート、モニタリングを行うことができます。

しかしこれまでのバージョンではメニューなどのインターフェイス部分が日本語ではありませんでしたが本バージョンから日本語対応しました。

そして日本語の部分は私がBacula-webのGitHubに「Pull Request」し無事に採用されたものです。

決して英語が得意ではないので、微妙に間違っているところもあるかもしれませんが、そこは随時修正したいと思います。

Bacula-web参考資料

Bacula-webのインストール、使い方は以下を参照ください。
http://www.slideshare.net/kensawada14/150511-bacula-web

とりあえずZabbix3.0をインストールしてみた

ようやく?正式リリースされたZabbix3.0をとりあえずインストールしてみました。
個人的にちょっとつまったところだけメモで残しておきたいと思います。

インストール環境

CentOS7.2

事前準備

基本的に公式ドキュメントに沿っていけばOKだったのですが、事前にデータベース(MariaDB)インストールと
zabbixのデータベース作成しておく必要があるみたいです。

公式手順の前に以下を実施

・MariaDBインストール

# yum install mariadb mariadb-server


・my.cnf編集
character-set-server=utf8だけ追加しておけばよろしいかと。

# vi /etc/my.cnf
[mysqld]
datadir=/var/lib/mysql
socket=/var/lib/mysql/mysql.sock

==省略==

character-set-server=utf8

==省略==

・MariaDB起動&自動起動設定

# systemctl enable mariadb.service
# systemctl start mariadb.service


・MariaDB初期化

# mysql_secure_installation

表示例は省略しますがrootのパスワード設定など最低限のものは設定してください。


・データベース作成
データベースを作成します。
zabbixという名前のデータベースを作成し、パスワードもzabbixにしています。
# mysql -u root -p
Your MariaDB connection id is 13
Server version: 5.5.44-MariaDB MariaDB Server

Copyright (c) 2000, 2015, Oracle, MariaDB Corporation Ab and others.

Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.

MariaDB [(none)]> create database zabbix;
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)

MariaDB [(none)]> grant all privileges on zabbix.* to zabbix@localhost identified by 'zabbix';
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)

MariaDB [(none)]> quit
Bye

以上で事前準備は完了です。

Zabbix3.0インストール

こちらは公式ドキュメントをご参照ください。
そのままなぞるだけでOKでした。

https://www.zabbix.com/documentation/3.0/manual/installation/install_from_packages#red_hat_enterprise_linuxcentos

・インストール画面にアクセス
公式手順を順に実行すると最後にインストール画面にたどり着きます。

http://<サーバIPアドレス>/zabbix/
右下の「Next step」をクリックします。
f:id:smile_0126:20160217102637p:plain

すると恒例?のtimezoneがエラーになっています。
f:id:smile_0126:20160217102847p:plain

・php.ini修正
php.iniのtimezoneを東京に設定します。
# vi /etc/php.ini

==省略==

date.timezone = Asia/Tokyo

==省略==

修正が終わったらApacheを再起動します。

# systemctl restart httpd

Apacheを再起動するとエラーがなくなりますので、右下の「Next step」をクリックします。

次にデータベース接続設定をします。
デフォルトのままで問題ありません。パスワードは先ほどのデータベース作成した時にパスワードを入力します。
本ページの例ですと「zabbix」になります。
パスワードを入力したら右下の「Next step」をクリックします。
f:id:smile_0126:20160217103905p:plain

次にZabbixサーバの詳細設定です。
ここは、そのままで右下の「Next step」をクリックしました。
f:id:smile_0126:20160217121913p:plain

あとは再びトップページに戻ります。
http://<サーバIPアドレス>/zabbix/
f:id:smile_0126:20160217122253p:plain

以上でインストール終了です。
デフォルトのログインパスワードは
Username Admin
Password zabbix
なので、お忘れなく!